TOEICとTOEFLの違いとは?
開発した組織はどちらも同じ
英語を勉強するに当たってTOEICとTOEFLとはよく耳にする検定試験であり、この記事を読んでいる皆さんもどちらかまたは両方とも受験したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
TOEICもTOEFLも世界中で試験が行われていること、就職や受験の際に評価の対象になることは共通していますが、具体的に両者はどういう違いがあり、英会話講師を目指す方にとってはどちらのほうが有利なのでしょう?
まず正式名称と開発した組織を紹介します。
まずTOEICですが、正式名称はTest of English for International Communicationといい、アメリカにあるEducational Testing Service(ETS)によって開発・制作されています。
変わってTOEFLはTest of English as a Foreign Languageという正式名称で、アメリカの非営利教育団体であるEducational Testing Service(ETS)により開発されました。
もうお分かりですね。
TOEICもTOEFLももともとは同じETSという機関が開発した試験なのです。
それではなぜ同じ機関が開発したのにもかかわらず、2つの別の試験をいまだに開催しているのでしょう。
TOEICテスト
TOEICの結果は英語検定試験(英検)のように合格不合格ではなく、10点から990点までのスコアで評価されます。
また英検は日本人のための試験ですがTOEICは世界約150カ国で試験が行われているため、世界中で共通の基準として評価されることも特徴です。
ちなみにその国独自の文化的背景や言いまわしを知らなければ解答できないような問題は排除されているそうです。
TOEICのWEBサイトによると、1990年は33万人だった受験者数が年々増加し、2014年には240万人以上が受験しています。
テストの内容としては、リスニングとリーディングが100問ずつの計200問から構成されており、英語を日本語に訳すまたはその逆のような問題は出題されず全て英文で出題されます。
制限時間は2時間です。
このことから英文法のテクニックを問うというよりも、いかに英語でコミュニケーションを取れるかを主に評価されることが分かります。
TOEFLテスト
続いてTOEFLです。
こちらも合格不合格ではなく、0点から120点までのスコア形式で結果が出ます。
テスト形式は「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの問題で構成されており、それぞれの満点が30点です。
制限時間はTOEICの2倍である4時間から4時間半です。
TOEFLの最大の特徴として非英語圏に居住している人が英語圏の大学や研究施設、企業を受験するための能力試験であることです。
例えば日本人がアメリカの大学の入学するときに英語能力がどれくらいかという基準になるわけです。
そのためTOEICに比べると受験者数は少ないですが、アメリカやイギリスなどの英語圏のほぼ全ての大学が入学や卒業、奨学金を受ける際の基準として採用しているそうです。
英会話講師を目指すならTOEICを
以上、英語を勉強するときによく耳にするTOEICとTOEFLという検定試験についての違いについて書いてきました。
簡単にいうとTOEICは「日常生活でいかに英語でコミュニケーションがとれるか」を問うていて、TOEFLは「英語圏の学校や企業を受験する際にどれくらいの英語力があるか」を問うていることが分かります。
英会話講師を目指している方や留学をする予定はないが自分の英語力が知りたい、という方はTOEFLではなくTOEICを受験することをお勧めします。