リスニング習得~単語が聞き取れない!
このコラムは英語学習の[応用編]として実際に使える英語を習得するためのコツを説明しています。
目で見れば簡単なのに…
前回、簡単に皆さんのリスニング力がどれくらいなのかをテストしてみたことと思います。
かなりがんばって英語を勉強してきたのに関わらず、意外に聞き取れなかった方も多いのではないでしょうか。
今回は耳で単語を聞き分ける難しさとその対策について説明していきます。
例えば皆さんがステーキ屋さんにいるとします。
店員に注文したところ、下記のように質問されました。
”Please choose a soup or salad.”
文章で見れば簡単ですね。「スープかサラダを選んでください。」です。
ただ実際のネイティブな外国人は”soup or sarad”の部分は「すーぷ おあ さらだ」なんて丁寧に言ってくれず、「すーぱーさらだ」に近い発音になっているはずです。
もはや「スーパーサラダ」に聞こえてしまいます。
すごいサラダが出てきそうですよね。
ちょっと極端な例ですが、ありえないことではありません。
音を聞き取ることが出来れば何とかなる
ただし音自体がしっかり聞き取れていれば、”What’s super sarad?”と聞き返すことが出来るので、「スーパーサラダじゃなくてスープかサラダかを選んでね」と教えてくれると思います。
つまり意味が分かる、分からないではなく、音を正確に聞き取る必要があります。
英語特有の発音一例
・消音
例)”That’s right”では最後のTは発音しません。
いわば「ザッツライ」という感じです。
破裂音は発音しないのです。
・弱音
例)”I picked up the money on the way home from school.”という文章の”the”などの特に重要でない単語はほぼ発音しないか、非常にあいまいな言い方になります。
これは日本語でも同じですね。
抑揚をつけるときに伝えたい重要なことは大きくはっきり発音し、必要ないことは弱くなります。
・連音
例)”Please choose a soup or salad.”という文章の”choose”のあとの”a”や、”soup”のあとの”or”はまるで繋がっているように発音します。
日本語で書くと「ちゅーず あ スープ おあ」ではなく、「ちゅーざすーぽあ」のようなイメージです。
・変化音
例)”What’s the matter”のときにネイティブスピーカーは「わっつざまたー」ではなく「わっつざまらー」に近い発音をしているはずです。
“get out”も「げっとあうと」ではなく、「げらうと」に近いはずです。
このように”r”や”l”が含まれていないのに、”T”が「ラ」の音に変化することも英語の特徴です。
いかがでしたか。
今回はテキストなど目で見れば分かるのに、耳だけで英語を聞いた場合に単語が聞き取れないという方に向けて、英語独特の発音方法を説明しました。
次回もリスニング力向上作戦を続けます。